片倉工業の真の価値は、業績不振の事業と、迷走した経営陣により隠れてしまっております。

片倉工業は、純資産価値の0.86倍で取引されていますが、これには、同社が保有する広大な土地の含み益は入っていません。同社のアニュアルレポートでは、片倉工業は、開発運営している不動産の評価に関して保守的な市場価値評価を行っていると述べていますが、それでも2017年度においては、同社の賃貸用不動産の簿価353億円と比較し、その時価は1,225億円です。税金を考慮したとしても、これらの含み益を合算すると、同社は、(少数株主持ち分を除き)資産価値の0,4倍で取引されていることになります。さらに、この数値は以下の理由から非常に保守的であると言えます。

         i.      不動産の価値算定は、保守的な前提をもとになされています。

        ii.      この計算には、開発済みの土地の価値のみを反映したものであり、会社は、未開発の土地をまだ十分保有しています。

もし、経営陣が土地の開発とその売却を行うことにフォーカスすれば、同社の株価は、含み益考慮後の純資産価値の0.8倍程度、現状から90%以上上昇余地がある水準で評価されると考えます。

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    出典元:片倉工業株式会社2017年12月期決算説明会資料19頁

    http://www.katakura.co.jp/ir/news/pdf/2018/109_kessan.pdf